スポンサーサイト
2020.04.30 (Thu)
一定期間更新がないため広告を表示しています
Posted by スポンサードリンク
- / / - / -
- / / - / -
Calender
Profile
Selected Entries
Recent Comments
Categories
Contact
Archives
Links
Others
|
カナダ -Ici et La- モントリオールカナダ、モントリオールよりまもなく再開します。関 陽子のブログ。
モントリオール世界映画祭 Part2
2009.09.09 (Wed)
映画祭リポートの続きです。
映画ファンにとってうれしいのは、記者会見等も一般に公開されていること。 たとえば、映画監督を目指す学生が、憧れの監督や俳優に声をかけられるような機会も 十分用意されているといった感じです。 ちなみに、映画のチケットは1枚10ドル。 10回の回数券が60ドル、フェスティバルの開催中、何本でも映画が見られる「パスポート」が80ドル。 # 最優秀監督賞を受賞した『ヴィヨンの妻』は、作家・太宰 治の生誕100周年を記念して作られた作品。 記者会見は、 「映画の世界では、黒澤明が生誕100周年。日本文学の世界では、太宰治がやはり生誕100周年を迎えました」 という監督の説明で始まりました。 「誰もが一度は“はしかにかかる”ようにして読み、影響を受ける作家なので、 若い頃はあえて避けていたが、ずっと後になって読んでみて、その素晴らしさに気づき、 いつか映画にしてみたいと思っていた」 とのこと。 浅野忠信さんは、あまり本を読まないそうですが、 「太宰 治には強烈なインパクトがあり、ちょっと怖かった。 熱心なファンが多いので、その人たちから厳しい目で見られるのではないかという不安もあった。 でも、だからこそ、自分が思う通りに演じた」 と、話してくださいました。 今回、審査員のひとりとして参加された奥田瑛二さんは、 「とても楽しかったですね。こんな充実した2週間を過ごしたのは、何十年ぶりかわからないくらい」 「自分が大好きなことでセミナーを受けているような感じ」 「学生時代に、みんなで合宿をして何か成果があったような感じ」 と、今回の経験を表現。ブログに「ボーイスカウトのようだ」と書かれていたことにふれると、 「まったくその通り! 朝は8時45分集合というのに始まって、映画を見て、 侃々諤々(かんかんがくがく)のミーティングをして、 人と口をきいてはいけない。(ミーティングの内容を少しでも話してはいけない) 夜になると、よし、食べに行くぞ。そして、明日も早いからおやすみなさい、というような。 それが毎日続きました」 と、笑いながら話してくださいました。 日本映画への高い評価 昨年の『おくりびと』のグランプリ受賞に続いて、今年は最優秀監督賞を獲得。 日本映画は、ますます注目されそうです。 奥田瑛二さんに、世界における日本映画の位置について質問したら、 「日本映画は、世界的にも良いと思いますよ。何を伝えたいかということが、きっちりしているから」 という答えが返ってきました。 授賞式のステージで、根岸監督は、 「メルシー・ボーク(どうもありがとう)」を何度もくりかえし、 「何度、お礼を言っていいかわかりません。これほど映画が好きな街は、僕はみたことはありません。 モントリオールの皆さんと、この映画の第一歩を歩み出すことができました。 本当に、ありがとうございました」 と、挨拶をされました。 名前を呼ばれたときは、「フランス語っぽい発音だな」と思われたそう。そして、 「監督賞をもらえるなんて本当に思っていなかった。 地味な演出なので監督賞っていう感じじゃないなと思っていたので、 不意打ちを食らいましたよ」 と、コメント。何が評価されたと思うかという質問には、 「芝居をきちっと作り上げたこと、東洋的なニュアンスや日本的なニュアンスを、 観客や審査員が読み取ってくれたということだと思う」 そして、 「個人に与えられた賞ではなくて、日本映画が受けた賞だと思う」 と、喜びを表されました。 主演の浅野忠信さんも、 「とてもうれしいですね。監督と現場にいた日々を思い出したし、 ここには来れなかったんですけど、松(たか子)さんと一緒に監督についていってよかったなと思いました。 素晴らしい賞をいただけて、本当にうれしいです」 と、本当にうれしそうでした。 ▲授賞式直後、会場のロビーにて。 COMMENT
管理者の承認待ちコメントです。
| - | 2009/09/10 10:06 AM |
管理者の承認待ちコメントです。
| - | 2009/09/11 1:14 PM |
管理者の承認待ちコメントです。
| - | 2011/09/19 5:00 AM |
関陽子さま
初めておたよりします。名古屋からです。 関さんのNHKラジオ深夜便での御報告は、ずっと以前ニューヨーク時代、 「音楽評論家」として鋭いレポートをお聞かせ下さった頃にたびたび耳 を傾けたことがあります。一度お目にかかりたいものだと思っておりま したが、愛知万博の会場においでになった由、あとで拝聴して千載一遇 のチャンスを逃したと残念がったものでした。10月24日の放送を久し ぶりに聞き、昔とは少しく感じが変わった印象を受けました。結婚式の 出席者にお金のお祝いを求める風潮へのカナダ国民の抵抗感、大変興味 深かったのですが、社会の意識構造の違いへの関さん流の切り込みコメ ントがあるかと一瞬期待したものの時間が来てしまいました。昔のゆっ たり日本とのやりとりが懐かしい次第です。
| 楽庵 | 2013/10/25 12:46 PM |
Trackback URL
トラックバック機能は終了しました。
TRACKBACK
|